› ベルベル的なリフォーム工事日記 › 2007年06月19日

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2007年06月19日

「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」

京都府と滋賀県にそびえる標高849メートルの霊峰比叡山は、最澄によって天台宗延暦寺開創1200年余りの間、日本の歴史と文化に大きな影響を与え続けていることは、多くの現代の人々の知るところです。

昭和62年世界の宗教人が集い比叡山宗教サミットが開催されました。宗教・宗派を問わずの信仰と修行の場として崇敬を深める場でもある延暦寺は平成6年12月世界文化遺産に登録されました。

緩やかな長い坂を下った先に比叡山三塔十六谷の中心に延暦寺総本堂の根本中堂があります。東塔の中心的な建物であり国宝です。仏教の「仏も人もひとつ」という「仏凡一如」の考えを表しています。
広い石段を上がり広場の奥正面に、平安時代の建築様式をモデルとした朱塗りの大堂阿弥陀堂があります。昭和12年比叡山開創1150年大法要を記念して建てられた新しいお堂です。
双方ともに東塔の象徴で、いづれも正面に長い坂や急な石段があり御参りの方々や観光の人々の手助けとして真直ぐな手すりが設置されていました。

しかし、訪れる多くの人達に一層やさしい場となる配慮が検討され「波形手すりクネット」への取替え設置が行われました。







登り降りに安心と安全を人間工学に基づき考案されました、波形手すりクネットは公共の場・病院・介護施設・公園や船舶など多方面に設置されつつあります。



いたるところにバリアフリーの必要性が問われるなか、広く社会に受け入れられる「人に優しい手すりクネット」は、新たな社会が求めるようにまさにその形のような大きな波となって、その特徴は浸透していくでしょう。

2001年その高いデザイン性もさることながら、人に優しい機能性が評価されグッドデザイン賞にも輝くとともに、屋内外を問わずあらゆる所に有効なユニバーサルデザインとして、評価された世界32カ国の特許(一部申請中)商品でもあります。

今年10月からは天台宗改宗1200年、慶讃大法要が根本中堂にて大々的に執り行われます。
荘厳な延暦寺の雰囲気に溶け込むべく、ステンレス素材に焼付けの黒塗り仕上げの特注にて設置されました。まるで訪れる一人一人の心を見通されてるが如く人の動きをサポートしているようにも見えます。

「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」

自分の周りのほんの少しの範囲だけでも、明るく照らすことが出来れば素晴らしい、この教えに通じるものかと思います。

  


Posted by ベルベル at 16:55Comments(0)手すりについて